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米国-オランダの研究は、UV-C紫外線が新型コロナウイルスを急速に不活化できると発見

ソース:日付:2020-11-03 15:09:58

新型コロナウイルスは一定線量以上のUV−C紫外線に数秒間照射されると、完全に不活化する。

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ボストン大学の米国国立新興感染症研究所が行った研究によると、UV−C紫外線光源が新型コロナウイルスを効果的に不活化できる。この発見により、新型コロナウイルスの伝播を抑制する一連の製品が産み出され、中国企業や関連する研究開発機関にも啓発をもたらすと見込む。

紫外線は通常、波長によってUV−A(波長315-400nm)、UV−B(280-315nm)、UV−C(200-280nm)に分けられる。その中、UV−C紫外線は波長が最も短く、エネルギーが最も高く、細菌やウイルスなどの微生物のDNAとRNAを短時間内に破壊し、それらの繁殖と複製を妨げることができる。これらの性能により、UV−C紫外線は微生物の消毒殺菌、生化学的分析などの分野に応用されている。消毒殺菌の分野では、この波長域の紫外線は高効率の広域スペクトル効果があり、水、空気、物体表面を迅速に消毒殺菌することができる。実験データによると、1平方センチメートル当たり30ミリワットのUV−C紫外線照射強度だけで、ほとんどの細菌を1秒間で100%近く不活化できるため、医療・衛生の分野で広く使用されている。 

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それでは、この波長域の紫外線は新型コロナウイルスに対する不活化効果が如何か。米国で感染が爆発的に拡大すると、ボストン大学の医学微生物学のAnthony Griffith准教授がチームを率い、ウイルスの感染拡大を抑制する機材の研究開発を始めた。とくに言うべきなのは、このチームが所属する米国国立新興感染症実験室は世界で最も先進的な実験室の1つであり、生物安全レベル4級(P4)、3級(P3)と2級(P2)の実験室を持つ。

研究で、彼らはUV−C紫外線光源を使い、異なる線量のUV−C紫外線照射による材料表面のウイルス不活化結果を調査した。研究チームは1平方センチメートル当たり5ミリジュールの放射線量が6秒間照射すると99%の新型コロナウイルスを不活化できることを確認した。このデータに基づき、1平方センチメートル当たり22ミリジュールの放射線量を25秒間照射すると、99.9999%の新型コロナウイルスを不活化できると彼らは推算した。

「実験結果によると、新型コロナウイルスは一定線量以上のUV−C紫外線に数秒間照射されると、完全に不活化する」Griffith博士は、「私たちはこの発見に非常に興奮している。関連製品の研究開発を加速し、2019コロナウイルスの伝播を抑制することを望んでいる」と述べた。 

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ボストン大学は紫外線光源製品がウイルスを効果的に抑制し、企業や工場に安全な作業環境を提供するのに役立つことを確認した。上海理工大学の建築環境・エネルギー工程学部の主任である陳剣波教授は、「条件があれば、エアコンボックスに『紫外線+光触媒』設備を取り付けることができる。この装置はインフルエンザウイルスに対する殺す能力も比較的高い。今日の市場では、この製品は比較的成熟しているが、エアコンボックスに紫外線ランプを取り付けるだけでは、空気中のウイルスを殺すのにはあまり役に立たないことに注意する必要がある」と述べた。